そもそも卵巣嚢腫は良性である


卵巣に嚢腫がある・・・排卵しない、妊娠出産への大ハンデと思いがちですが、それは大きな誤解です。

そもそも卵巣嚢腫は良性である
嚢腫=「できもの」と聞くと、がんのような怖いイメージがありますが、一般的な卵巣嚢腫は卵巣の中に液状や粘液状のものが入った状態、自覚症状もなく、消えてしまうことも珍しくはありません。
悪性の場合もないとは言い切れませんが、基本的に悪性のものは「腫瘍」と診断されて「嚢腫」とは区別されます。

 

排卵時に排卵痛を起こす人がいますが、排卵時には卵巣の中にある卵胞(この中に卵子が入っています)が育つため、卵巣がやや大きくなります。
これが痛みを起こすこともありますし、その後卵胞から卵子が出る際に、痛みや出血を感じる人もいます。

 

このように卵巣というのは、正常であっても色々なことが起きる臓器、嚢腫も放っておいて、どんどん大きくなったり、生活に支障がない限りは放っておいても良いものなのです。

 

診断方法は、内診によるエコーやCTなどの画像診断をします。治療の必要性に応じて、採血で腫瘍マーカー値を調べることもあります。

この嚢腫だけは注意!
卵巣嚢腫には
1漿液性嚢腫~卵巣に液体が溜まる状態
2粘液性嚢腫~粘液状のものが溜まる状態
3皮様性(ひようせい)嚢腫~髪や皮膚など人体の一部が嚢腫に含まれている状態
4チョコレート嚢腫~子宮内膜症が原因で、子宮内膜が卵巣の中に逆流するケースを指す
の4つがあります。

このうち1~3までは、先に書いたように心配はありません。経過観察で大丈夫です。
ただし、大きさが5㎝以上になると、種類に関わらず、卵管がねじれる「茎捻転」と呼ばれる状態を起こしやすくなります。
茎捻転を起こすと急激に激痛が走り、卵管卵巣ともに緊急の手術をして取り除くことになります。
どんどん大きくなる場合や、元々大きめの場合は、茎捻転を起こさないよう卵巣の摘出手術をしておくケースが多いです。

 

4の子宮内膜性卵巣嚢腫=チョコレート嚢腫は、大きさに関わらず、注意が必要です。
というのは、原因が「生理の時に排出される内膜」とはっきりしているため、基本的にどんどん進行します。
またそのため、卵巣の機能が落ち、周囲の婦人科器官に癒着しているケースもあります。
こういった理由により、不妊症の人の中には、チョコレート嚢腫を抱えている人3~6割程度いるとも言われます。
したがってチョコレート嚢腫と診断され、妊娠を希望する場合は、投薬治療、手術などの治療を考えた方が良いでしょう。

 

卵巣を取っても排卵するの?

チョコレート嚢腫や、大きい嚢腫の摘出手術をする場合、卵巣を一部残す方法と、卵巣、また卵管卵巣の摘出手術を行うことがあります。
仮に片方の卵管や卵巣を全部摘出してしまっても、妊娠出産に影響はありません。

まず、排卵についてですが、左右交互に起きるわけではありません。
そういう人もいますが、片方から排卵する癖のある人など、人それぞれです。
多少片側に不具合があっても、排卵は正常に行われます。もちろん妊娠にも何の影響もありません。
また先に書いたように、卵巣嚢腫は自然治癒&再発をしていることも多いものです。
嚢腫がある側の卵巣がいつも機能していないとは、言い切れないのです。
また、子宮内膜症から起きる嚢腫の場合、投薬や手術のあとが最も妊娠率が高くなると言われます。

妊娠中に起きる嚢腫

妊娠すると、エストロゲンの分泌が止まり、黄体ホルモンが多く出るため、その影響で嚢腫が出来ることがあります。黄体嚢胞、もしくはルテイン嚢胞と呼ばれるもので、妊娠と共に消えていきますが、稀に大きくなることもあります。

 

また妊娠を機に、嚢腫が見つかることもありますが、基本的には経過観察、大きくなり茎捻転の危険が出てくれば、妊娠中の手術になります。
手術を受けても、自然分娩、帝王切開ともに可能です。

 

多くの女性が誤解をしていることですが、排卵が起きていれば妊娠できるわけではありません。
卵管を通り、受精、子宮内に着床して初めて妊娠となりますが、過度なダイエットやストレスからくる女性ホルモンの分泌のバランスが狂い、生理があっても無排卵というケースもありますし、子宮のコンディションが悪く、着床しないこともあります。

 

嚢腫に一喜一憂するよりは、血行を良くする、食生活や睡眠のバランスを整えることの方が、よほど妊娠出産には欠かせないことなのです。


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